いつも主張が強い人に対して、自分の意見をうまく伝えられなくて、嫌なことまで引き受けちゃう・・。対立的にならずに、自分の意見をうまく伝えられるようになりたい!
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- アサーションとは
- アサーション3つのタイプ
- アサーション・トレーニング方法
- 仕事での使い方
今回は、アサーションとは何か、アサーションを使ってうまく自分の意見を伝える方法をお話ししていきます。
実際、私は本記事でご紹介するアサーションを学び実践したことで、以前よりうまく自分の意見が伝えられるようになり、人間関係が楽になりました。
自分の意見がうまく伝えられなくて悩んでいる方は、アサーションを試してみてください。最初はうまくいかないこともあるかもしれませんが、自分の意見を伝えられる=自分を大事にできるようになりますよ。
それでは、前置きはこの辺にして、早速ご紹介していきます!
アサーションとは
まずは、アサーションとはどういったものなのかご紹介します。
アサーションとは、自分も相手も大切にした意見の伝え方、コミュニケーションの取り方のこと。
アサーションとは、自分も相手も大切にした意見の伝え方、コミュニケーションの取り方のことです。
相手に「こうしてほしい」と率直に自分の気持ちを伝える一方で、受けた側は「Yes」と相手の意見を聞き入れる権利も、「No」と拒否する権利もあります。
互いが対等に気持ちを伝え、お互いの意見を尊重しながら話し合うことができるコミュニケーションの取り方をアサーションといいます。
アサーション3つのタイプ
つづいて、アサーションの3つのタイプについてご紹介します。
アサーション3つのタイプ
- 非主張的(ノンアサーティブ)
- 攻撃的(アグレッシブ)
- アサーティブ
非主張的(ノンアサーティブ)
自分の気持ちや考えていることを伝えず、自分を抑えて相手の意見を優先してしまうタイプを「非主張的(ノンアサーティブ)」といいます。
(例)本当は断りたいけど、相手も困っているんだろうな・・・と思い、我慢して相手の依頼を承諾する。
自分の意見を表現することが苦手で、我慢をしてしまいがちなのでストレスが溜まってしまいます。
攻撃的(アグレッシブ)
自分の気持ちを一方的に押し通そうとし、強く自己主張するタイプを「攻撃的(アグレッシブ)」といいます。
(例)「そんなこと頼まれても無理に決まってるでしょう!私の状況を見ればわかるでしょ?!」と怒りながら感情的に言う。
怒りとともに相手を責めるように攻撃するため、自分の意見は通るものの、周りの人と良い関係性を築くことが苦手です。
アサーティブ
相手を尊重しつつ、自分の意見をはっきりと伝えることができる、アサーションができるタイプを「アサーティブ」といいます。
(例)きちんと状況を説明し、「今日はどうしても外せない用事があるので、手伝えません。来週でしたら時間が取れると思うので、手伝えます」と言う。
自分の状況を説明することで、自分の意見も伝え、代替案も提案しています。
私は元々非主張的(ノンアサーティブ)なタイプでしたが、アサーションを知ったことで、以前より自分の意見を伝えられるようになってきています。
アサーション・トレーニング方法
ここからはアサーティブなコミュニケーションが取れるようになる為の、トレーニング方法をご紹介します。
アサーション・トレーニング方法
- desc法を活用する
- 自分の気持ちを中心に話す
- アサーションの本を読む
desc法を活用する
いきなり自己主張をしましょう、と言われてもどのように伝えていいかわかりませんよね。
そんな時は、desc法という型を使うことで、アサーティブな伝え方をすることができます。
DESC法
D=描写する(Describe)
自分が対応しようとする状況を客観的に描写
E=表現する・説明する・共感する(Express/Explain/Empathize)
状況に対して自分または相手の気持ちを主観的に表現・説明・共感
S=特定の提案をする(Specify)
相手に望む解決策を具体的に提案
C=選択肢を示す(Choose)
相手から同意されたときと、同意されなかったときどうするか選択肢を考えておく
引用:平木典子著「マンガでやさしくわかるアサーション」P165
たとえば会議の予定時刻をオーバーしている時に、以下のように使うことができます。
D=描写する(Describe)
「予定の時間を15分オーバーしていますね。」
E=表現する・説明する・共感する(Express/Explain/Empathize)
「みなさんも次のご予定があるのではないでしょうか?
じつは私は次の予定があってあと10分で出なければなりません」
S=特定の提案をする(Specify)
「いったんここまでをまとめて次の打ち合わせの日程を決めませんか?」
この時「もう少し会議を続けたいです」と言われた場合、
C=選択肢を示す(Choose)
「では私だけ先に失礼してよろしいですか?」
引用:平木典子著「マンガでやさしくわかるアサーション」P165
自分の意見を伝えたい!と思ったときは、desc法を思い出してみましょう。
自分の気持ちを中心に話す
アサーションは自分の気持ちや意思を伝える手段なので、まずは自分の気持ちを中心に話すことが大切です。
普段から
「自分はどうしたいのか?」
「自分はどう感じるのか?」
を意識しておきましょう。
「いつも(あなたは)手伝ってくれない!」
ではなく、
「私は、あなたが手伝ってくれるとすごく助かるから、手伝ってほしい」
のように
主語を「I(わたし)」にすると、相手に素直に伝わりやすくなります。
アサーションの本を読む
ここまでで、アサーションできるようになりたい!と思った方は、一度アサーションの本を読んでみることをおすすめします。
私も実際にアサーションの本を読んで学び、日常生活で実践しては読み返してもう一度実践、を繰り返して徐々にアサーションができるようになってきていると感じています。
以下は、私がアサーションを学んだ漫画形式の本です。
仕事での使い方
ここからは、仕事におけるアサーションの使い方をご紹介します。
アサーティブでない相手には通用しないことも。そういう人には、真剣に向き合わないほうがいい
アサーションの使い方の紹介、と言っておきながら申し訳ないのですが、私は世の中にはアサーションが通じる相手と通じない相手がいると思っています。
そもそも、アサーションとは、互いが対等に気持ちを伝え、お互いの意見を尊重しながら話し合うことができるコミュニケーションのことです。
相手がアサーティブでない場合、自分だけがどんなに相手と自分の意見を尊重してコミュニケーションをとっても、アサーションが成立しません。
恋人や友人など、親密な関係で相手もアサーティブになってほしい場合は、アサーティブになってほしいという思いを伝えることができますが、仕事相手となるとそうもいかないですよね。
特に相手が攻撃的(アグレッシブ)タイプの場合、こちらが真剣にコミュニケーションを取ろうとするだけ、話が通じず疲れてしまうこともあります。
「自分の意見を伝える」という意図であればアサーションを使っていいと思いますが、相手と自分の意見の落としどころを見つけたいという思いで、真剣にコミュニケーションを取ることは残念ながらおすすめしません。
まとめ:アサーションを使って、うまく自分の意見を伝えられるようになろう!
今回は、アサーションとは何か、アサーションを使ってうまく自分の意見を伝える方法をお話ししました。
最初はうまく使いこなせないかもしれませんが、何度もチャレンジすれば段々と自分の意見を伝えられるようになります。
自分の意見を伝えて、自分を大事にできるようになりましょう!